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降水量

長野県は雨の少ない県です。とくに長野から南の千曲川沿いは降水量の少ない地域であり、平年の年間降水量は長野で901.2mm、上田で864.8mm、佐久で921.8mmと、1000mmを下回っています。

もちろん北部や西部、南部の山沿いでは、降水量は非常に多いところもあります。しかし多くの長野県民が住んでいる四つの平を始めとするあちこちの盆地では、雨の量は比較的少ないのです。

これは、温かい海の上でたっぷりと水分を供給された空気が、長野県の周りを囲んでいる高い山にぶつかって雨や雪となって水分を放出してしまい、内陸部ではすっかり乾燥してしまうからです。台風や前線、低気圧に伴う雨雲が西から近付いてきたとしても、長野県の西側にそびえる北アルプスなどの高い山がブロックしてそこで雨を降らせ、長野の平地に降らせる雨の量を減少させてしまうのです。

そのため長野県内の各平地では、全体的に降水量が少なくなっているのです。

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