離陸方法
グライダーは動力を持たないので、離陸するためには他からエネルギーを得なければなりません。日本国内で一般的に行われているのは、航空機でグライダーを上空まで引っ張り上げる航空機曳航と、ウインチでグライダーを引っ張り上げるウインチ曳航の二種類です。
航空機曳航
エンジンを持つ小型飛行機やモーターグライダーと、エンジンを持たないグライダーをロープで結び、グライダーを前の機体がけん引して離陸させます。
けん引したまま上空まで達したら、グライダー側でロープを切り離し、グライダーは滑空へと移ります。
ウインチ曳航
ウインチ曳航は、1000m程度に伸ばしたロープの端をグライダーに取り付け、もう一方の端に置いたウインチという機械で巻き取り、グライダーを一気に加速させて凧のように上空へ上昇させます。
ある程度グライダーが上昇すると、ロープが短くなってグライダーもウインチに近づくので、上空のグライダーは下へ引っ張られるようになります。グライダー側でロープを切り離すか、安全装置が働いて自動的にロープが外れて、グライダーは滑空に移ります。